手の感覚を研ぎ澄ませ

お久しぶりです。

Teamいそはた接骨院の松村です。

皆さん

ついにオリンピックが始まりましたね!

紆余曲折とあったものの

それはアスリート達を

応援しない理由にはなり得ません。

中でも柔道は日本選手の金メダルラッシュに

大野将平選手の二連覇達成と

胸が熱くなりました。

そんな大野選手を取り上げた番組で

少し気になるものがあったので

書いていこうと思います。

かの大野選手ですが

その在り方は道徳の教科書でも

取り上げられるほど感銘を受けていて

試合場から降りるまで一切表情を崩さず

相手に敬意を払って退場をする。


その精神は今回のオリンピックでも健在で

決勝戦で一本を取り

勝ちが決まった瞬間でさえ表情を崩さず

試合場から降りコーチと抱き合う際

ようやくその表情が崩されました。


いやぁ

最高にカッコ良かったですね!

そんな大野選手の練習で

なるほど。と思う物が紹介されていました。


それは、ほとんどのトレーニングの際

《持ち手に本物の柔道着を巻いて行う》

というものでした。

柔道では相手を掴む際、体ではなく

柔道着を掴みそこから技の起点を作ります。

大野選手は柔道着を掴む事の重要性



そこに焦点を当てて

どんな縫い目にも指を引っ掛けられるよう

柔道着を掴む感覚を手に馴染ませ

研ぎ澄まされた手の感覚を強化していたのです。

私も手の感覚の重要性はイヤというほど

実感してきました。

人に直接触れて、触診をするこの職業

この感覚が無ければ話になりません。

もちろんこの感覚と言うものは

手に限ったものではありません。

例えばサッカーをやっていれば

ボールを足で触れた感覚が重要でしょう。


人は皮膚と言う最大の器官に包まれ

その皮膚を介し様々な情報を得ています。


触圧覚、痛覚、温・冷覚

その情報の最たる物です。

我々は普段何となく操っているこの《》で

あらゆる物に触れ、そこから無意識に

多くの情報を得ています。

柔らかい、硬い、ザラザラ、サラサラ

湿っている、乾いている、熱い、冷たい


皆さんも無意識ながらに

上記のものを感じ取っているはずです。

そしてその感覚を強化するためには 

やはり反復練習

繰り返し触れて刺激を与えてあげることです。

私も施術を行うのに最初はひたすら背中を

軽擦(手を当てて撫でるような感じ)を

ひたすら練習する様に磯畑先生に言われましたね

最初はマッサージタオル越しにスムーズに

軽擦することすら大変でしたが

徐々に滑らかに、そしてそこから皮膚、筋、骨

それらの状態を感じ取る事ができました。


最近では

前回紹介した三井温熱療法をする様になり

尚更手の感覚の重要性を実感しました。

これがもう触れ方ひとつで熱の入り方が全然違う



最初は妻を練習台に

ひたすら温熱器をあててましたが

「磯畑先生がやるのと全然違う」

と散々言われショックを受けました。

また、熱の入り方を繊細に

感じ取らなければならず

適当に繰り返してやってしまうと

皮膚にダメージを与えてしまうし

浅すぎる熱を入れても標的となる深部に届かず

どのポイントにどの熱を入れるのか

解剖、生理学と合わせて

その感覚に悩まされています。

今ではようやくそれなりに形になりましたが

まだまだもっともっとやれる事があるはずです。


この業界の熟達した先生方は

触れただけで膨大な情報を

読み取る事ができるそうです。

そこには先ほど行った反復練習と共に

無意識と意識を繋げるための《知識》も

必要になってくるのだと私は思っています。

触れた所で何が起きているのか

漠然とではなく明確に

繰り返す事と、物事を明確にする事

どちらも私の苦手とする所

課題は以前より分かっています。

アスリート達の頑張りを観て満足するのではなく

自分で物事を為して満足する。

そう在りたいものですね。

オリンピックも半分以上の競技が終わりました。


次のパラリンピックも楽しみに待ちながら


自分自身の鍛錬も行なっていこうと思います。


では、また来る日にお会いしましょう!