足関節触診鑑別〜in いそはた接骨院〜
こんにちは
セラピスト兼トレーナーの松村です。
今日はteamいそはたのスタッフにて
足関節外傷について勉強会をしたので
その備忘録
足関節外傷
足関節は多くの靱帯、骨によって形成されているために損傷部位の特定にはより正確な圧痛をとり体表解剖を理解する必要があります。
スポーツ現場に於いて
足関節の損傷はよく見かけるもの。
その鑑別を行い損傷部位を明確にすることでテーピングの精度、施術の精度を上げることができます。
足関節捻挫
《内反》
一般的に足関節の捻挫は内反捻挫が高頻度に発生します。
解剖学的に腓骨下端が脛骨下端よりも下方にあるため内反が容易であるため好発すると言われています。
ligament
・前距腓靱帯
・踵腓靱帯
・脛腓靱帯
・後距腓靱帯
・踵立方靱帯
・二分靱帯
bone
・第五中足骨基部骨折(裂離)
・腓骨下端部骨折(裂離)
ー腓骨骨端線離解(小児)
《外反》
外反捻挫をした場合内側の靱帯が引き伸ばされる。比較的に内側の靱帯は強靭なため、裂離骨折が発生しやすい。
ligament
・三角靱帯
・脛腓靱帯
bone
・脛骨内果骨折(裂離)
・脛腓関節離解
《その他》
・母趾外転筋挫傷
・アキレス腱炎
・足底腱膜炎
・踵骨骨棘
・有痛性三角骨
・有痛性外脛骨
・行軍骨折
あげればキリが無いですが基本的な捻挫等から発生し負傷する靱帯、骨をまとめました。
靱帯損傷なのか骨折なのか。
その鑑別も重要になってきます。
骨折であれば限局性圧痛、軸圧痛、叩打通は一つの判断材料になります。
特に限局性圧痛は明確に現れます。
また、骨折の疑いであっても
骨の連続性が完全に断たれているのか。
骨膜で繋がっているのか。(若木骨折)
骨膜のみが損傷しているのか。
その意識も持たなければなりません。
また、損傷時の動作を把握することで
より正確な鑑別に繋がります。
急性外傷は瞬間の出来事、ショックや痛みなどでどう動いていたかを患者本人が覚えていない場合が多くあります。
その際、患者への聴取の仕方
実際の動作をデモンストレーションしてみせるなど工夫を行い、相手の記憶を掘り起こす等してみるのも手です。
信頼性の有無にも繋がる重要なポイントです。
こうやって、筋肉、靱帯、骨を一つ一つ診て行こうとするのめちゃくちゃ大変。
大変だからこそ、知識を入れ、触れる力を養い
多くの選択肢を消去して、より明確な原因の特定をする事の意義は大きい。
解っていてなんぼの世界
怠らず修練していきます。
それではまた。